わたしは安福先輩の何ですか?

確か前田先輩と鈴木先輩は帰る方向が同じだった、だから気付いた鈴木先輩が前田先輩に電話をしてもらって…

「たぶん幹事やってたから俺にかけてきたんだけど、スマホのことみんなに話したらみらのがもうスマホ持って出て行ったって言うから」

「…すみません」

「で、みらのに電話したらテーブルの上で鳴ってた」

「すみません、私もスマホ忘れました…」

早く届けなきゃってことに夢中で飛び出ちゃったから、ちょっと考えたらどうにかなったことあり過ぎる。
てゆーかまず私が前田先輩に連絡すればすぐに解決だったし。

私が余計な仕事増やした感…!

「すみません、怒られる準備は出来てます…」

「は?」

「もっとちゃんと考えればよかったです」

「別にスマホ1個、大した話じゃねぇーけど」

自転車を押して歩き始めた粋先輩の隣を、はぁっと息を吐いてゆっくり歩き出した。

「でも絶対粋先輩は怒ってるって」

「これぐらいで怒るかよ!」

「怒ってるじゃないですか」

「みらのが怒らせるようなこと言うからだろ!」

走って来た道を戻るように歩いて、歩きながらどう考えても自転車だったなって思い返して。

「粋先輩が届けてくれたんでよかったですけど、もう少しで鈴木先輩にも迷惑かけるところでした」

電車に乗る時間ばかりに気を取られちゃってたから、でもどう考えても私の足では間に合うようには思えなかったけど。

「スマホ1個も届けられないなんて失格です2号として、鈴木先輩の」

「……。」