わたしは安福先輩の何ですか?

ぎゅっと握りしめてたスマホを粋先輩に渡した。

自転車のカゴにスマホを入れた粋先輩がグッとペダルを踏み込んで走り出した。その後ろ姿を見送って…

よかった~、これで鈴木先輩のスマホどうにかなった…!

てゆーか自転車、そっか自転車…

その手があったか自転車…

私、歩きだったからその発想なかった。

粋先輩は自転車だったのか、へぇ~…

「……。」


これはまた絶対怒られる気しかしない…!


「…ありがとうございました」

「なんだよ、待ってなくてもよかったのに」

「いえ、私の代わりに届けていただいて」

粋先輩が戻ってくるのを待っていた、スマホを渡した場所で。
スマホの行方も気になったけど、先に帰るのもあれかなーって…あと絶対怒られると思ったから、どんくさいって。

「無事届けられましたか?」

「あぁ、渡してきた」

「よかったです」

スーッと私のところまで自転車で走って来た粋先輩がトンッと自転車から降りて隣に並んだ。

第一声何言われるのかドキドキしちゃって。

「つーか電話があったんだよ、前田先輩から」

「え、前田先輩から?」

「鈴木先輩がスマホ忘れたって」

「そうなんですか!?」