わたしは安福先輩の何ですか?

カラオケルームを飛び出て外に出た。

鈴木先輩は電車だったから駅に向かえばいいよね、とりあえず駅の方に向かって走ればどうにか追いつけるかなって。


きっとまだ遠くへ行ってないから追いかければ…!


って、走り出した。
スマホを握りしめて、電車に乗る前に渡さなきゃって全速力で追いかけた。

走って、走って、必死に追いかけて。

だけど、どれだけ走っても鈴木先輩の姿は見えなくて。

「…ぜんっぜん、見えない!」

もう電車乗っちゃったのかな!?
これだけ走ってるのに…

「…っ」

てゆーか私、走るの得意じゃないのに~…!

シンプルに遅い、ということは置いといて。
それでもギリイケるかなって思ってたんだけど、これはもしかしてイケなかった説だ。

でもこのまま鈴木先輩のスマホ放っておくわけにはいかないし…っ

「みらのっ!」

キキーィッと私を追い越したところでと急ブレーキをかけて止まった。

「粋先輩…」

自転車に乗って現れた、手を出して。

「貸して!」

「え…」

「鈴木先輩のスマホ!」

はぁはぁと乱れた息に、額から汗が流れて。

たぶんこのままじゃ間に合わないって思ってた。

「俺が届けるから!」