わたしは安福先輩の何ですか?

ここがカラオケだってことも一瞬忘れかけていた私に、ハッと思い出される呼びかけに安福先輩と2人で振り返った。

「粋先輩…!」

すっかりそんな気だったけど、ここカラオケなんだった。
もう安福先輩のことしか見えてなくて、ちょっとふわふわな世界に旅立ってた。

「先輩たちそろそろ帰るって、1回締めよ」

「あ、ほんとですか!すぐ行きます!」

あわててドリンクバーにセットしたままだったコップを取った。
ジュースを注ぐタイミングを失ってた安福先輩は空のコップのまま…


そーいえば、安福先輩と粋先輩ってどうなんだろう?


中学から一緒の仲良しって言ったけど。

粋先輩のあれは、まだ私としては許せてないけどそれを安福先輩は知らないよね?

粋先輩のことを心底心配してるぐらいだし、たぶん何も知らなくて。


じゃあ2人は変わらず仲良いのかな…?


「みらの、早く!先輩たち帰っちゃうから」

「あ、はい…っ」

もう一度粋先輩に促されたから、タッと駆け足で走り出そうと踏み出した。

「!」

んだけどスッと入り込んで来たから安福先輩が、私と粋先輩の間に。

「…何、蒼ちゃん」

「ううん、俺も行こうかなって思っただけだよ」

「そ?こんな狭いとこ通らなくてもよくない?あっち全然広いけど」

「クボちゃんがも少しそっち言ってくれたら普通に通れたんだけどね」

ん?

どうかしたのかな?なんか、空気感がいつもと違うような…

「?」

2人は一体どうなんだろう??