わたしは安福先輩の何ですか?

肩を落としてシュンとした顔で、空になったコップをギュッと握った。


さっきとはきっと、あの時のこと。

私と粋先輩が付き合ってるって噂をいじられたさっきの…


え、待って待ってそんなことよりっ!

今何て言った!?


今、安福先輩…っ


「ありがとうございますです…!」

「え、何が!?何も出来なかったんだけど俺!」

「いえ、泣きそうです私…」

「ごめんねっ、俺がひよったから!ちゃんと言えたらよかったのに!」

「あ、そうじゃなくて…っ」

助けようとしてくれた気持ちも、もちろん。
だけどあたりまえのように安福先輩が言ったから…

“俺が彼氏です”

「私、安福先輩の彼女になれたんだなって嬉しくて」

あの頃好きだったなぁなんて振り返りたくなかった。


今、好きなんだもん。

今なりたかった、安福先輩のものに。


それが叶ったんだなってすごく感じちゃった。


「みらのちゃん…」

だからその言葉だけで、もうどーもいいかなって思っちゃった。

噂は噂だもん、そんなこと関係なくて私は安福先輩の彼女なんだもんね。

胸がきゅ~ってなる、心地よくてたまらない胸の高鳴りだよ。

「ごめんね、みらのちゃん」

「全然いいです!普通に言いづらかったと思いますし、むしろ今最高なんで」

「でも次は言うから」

「え?」

ずいっと一歩私に近付いた。真剣な眼差しはキリッと眉を上げる。

「次はちゃんと俺がみらのちゃんの彼氏だって言うから!」

ボンッて頬が熱くなる、心の奥底がキュンッて弾けた。


好きな人の彼女になれるってすごい、しあわせですごい。

今、安福先輩が私といてくれて。


「はいっ!」

これ以上しあわせなことってあるのかな?

それもこれも安福先輩に出会えたからー…

「みらの!」