わたしは安福先輩の何ですか?

どれだけ私が言っても粋先輩は粋先輩だと思ってた。
にこりと笑って、また私を困らせるようなことを言うんだと思ってた。

「え…?」

それなのに、そんな表情…

瞬きさえせずに、私を見る瞳はこないだとおんなじだ。
真っ黒で光のない、何を映してるのかわからない目をしていた。

「大嫌いって言ってよ」

あれだけ身振り手振り勢いよく声を出していたの急に何も言えなくなって、静かに下した手を膝の上に置いた。

私を見る粋先輩の視線に少し怖くなって。

「そしたらみらののこと諦めるから」

何、言って…

そんなの、だって…


嘘ですよね?

それは、…嘘じゃないんですか?


「俺本気だから、本気でみらのが好きなんだよ」


こんなにガヤガヤ騒がしい店内なのに、粋先輩と2人でいるみたいだ。

だって粋先輩が私しか見てないから、一切視線を逸らさないで私だけを見てるから。

「みらのが俺のこと嫌いって言うならもうやめる」

「そんなの…」

嫌いだなんて、それは…

「じゃ、俺と付き合って」

「何言ってるんですか!極端過ぎません!?」

「なんで?好きか嫌いかじゃん」

「そんなことないですよ!」

あるよね!?
嫌いだから付き合わないとかじゃないし、粋先輩のことむかつくこといっぱいあるけど嫌いなわけじゃ…っ

「それに私は…っ!」

「あ、パフェ来たよ食べよ♡」

「……」

…。

まだ私話してる途中なんですけど?

さっきまでとは打って変わっていつものきゅるんとした顔でパフェを食べ始める粋先輩は粋先輩だ。

いや、待って今結構あれな話してません?普通に食べるんですね?

いちご食べて嬉しそうじゃないですか、私の言おうとして開けた口がそのままです…

「みらの、どうしたの?口空いてるよ」

だから粋先輩のせいですって!

「食べさせてあげよっか」

「いりません!自分で食べます!!」