わたしは安福先輩の何ですか?

―キーンコーンカーンコーン…

チャイムが鳴る、お昼休みが始まる。

今日はお弁当を持って来たから購買には行かない、行かない…けどもはや頭の中は朝のことでいっぱいで。

“みらのが好きだから”

…あれはさすがに嘘だよね?どう考えても噓じゃん??

だって粋先輩が私のことなんて…
ないよ、絶対ない!

少しでも頭の中でもしかして♡なんて思うことがあるようなら悪魔のような微笑を浮かべた粋先輩が悪態を付いてくる。

これは絶対嘘だね、てゆーかこんなわかりやすい嘘に騙されそうになる私も私だよね。
うんうん、これはもう嘘だとしていい。

「みらの、久保田先輩とケンカしたの?」

とんとんと背中を叩かれて振り返ったら後ろの席のともちが人差し指を立てて構えていた。おかげでぶすっと私の頬に刺さった。

「…あの、痛い」

「すごい噂になってるよ、別れたのかーって」

「いや、だからそもそも付き合ってない!」

さっとともちの人差し指から離れた、ちょっとさすりながら。

たぶんそれは朝のあれだ。

今度はそんなことになってるのか…でも別れたって噂ならそれはそれで、もう付き合ってるって言われなくなるってことだもんね。
これで噂が鎮火してくれるならいっか、粋先輩ともなるべく話さないようにすれば…

「みらのーっ、超絶美少年が呼んでる~!」

って思ったのにさっそく!?
クラスメイトが早く早くと私を呼んで、また何か言われるじゃん…!って思ったんだけど。

「2号!」

思ってた超絶美少年と違った。

「鈴木先輩!!?」