わたしは安福先輩の何ですか?

なーんて超絶楽しみにしてた放課後、まさか帰れないなんてことになるとは思わなくて。

「みらのえぐっ」

「ともち…!」

6限の数学の授業は先週のテストが返って来た。
後ろの席からひょいっと私のテストをのぞき込んだともち、大西友香(おおにしともか)があまりの点数の悪さに声を出した。

「え、やばくない?」

「そんな落ち着いた声で言わないで、もっと凹む…」

「みらのにしては珍しいじゃん、なんかあった?」

「うん…」

なんかあったっていうか、今の現在進行中っていうか。

これは文化祭直後の中間テスト、その頃の私と言えば安福先輩に彼女がいないって聞いて浮かれに浮かれてた。
閉じ込めてた気持ちが解放されちゃって、寝ても覚めても安福先輩のことでいっぱいで…全然テストに集中出来てなかった。


そう、これはこれでテストどころじゃなかったの…!


「みらのそれ絶対やばいよ!!」

「わかってるっ、今度はテンション高く言わないで!」

高校入って史上最悪の点数だもん、数学苦手なのが如実に出ちゃってる。

「みらの帰れないね」

「え?」

「赤点は放課後補習だから」

………え?今なんとおっしゃいました?

「追加プリント提出しないと帰れないんだって」

えぇぇーーーーーーーーっ!!?