もう振られる準備に入っていた私に安福先輩が眉間にしわを寄せたから、涙を拭うのも忘れて顔を上げてしまった。
え、すごい不思議そうな顔してる。何言ってんだコイツ?って顔してる。
…え、なんで??
「だっ、だって安福先輩には好きな人がいるって!」
「言ったっけそんなこと?」
「言ってましたよ!」
……。
あれ?言ってたのって誰だっけ?
安福先輩…
じゃない、粋先輩が言ってたんだ!
粋先輩が安福先輩には忘れられない彼女がいるって…っ
「……。」
ん?
待って、なんかこれデジャブなんだけど…前にもあったよ、こんなこと。
文化祭の打ち上げの帰り道、確か彼女はいないって聞いて…
「みらのちゃん?」
それで、好きな人もいない?
「…安福先輩に忘れられないかわいい彼女は、いないんですか…?」
またじわじわと瞳に水分が溜まっていく、一度瞬きをしたらこぼれてしまいそうだ。
安福先輩の声を聞いたら。
「いないよ」
止まったと思った涙はまたこぼれて、震える声はもうギリギリだった。これ以上泣いたら声が出なくなる、きゅーっと喉が詰まって何も言えなくなる。
「じゃあ…っ、好きな人はいないってことですか?」
必死に涙を拭って、制服の袖はびちゃびちゃだったけど。
もう少し、もう少しだけ…
まだ安福先輩のこと諦めなくていいですか?
「好きな人はいる、かな」
え、すごい不思議そうな顔してる。何言ってんだコイツ?って顔してる。
…え、なんで??
「だっ、だって安福先輩には好きな人がいるって!」
「言ったっけそんなこと?」
「言ってましたよ!」
……。
あれ?言ってたのって誰だっけ?
安福先輩…
じゃない、粋先輩が言ってたんだ!
粋先輩が安福先輩には忘れられない彼女がいるって…っ
「……。」
ん?
待って、なんかこれデジャブなんだけど…前にもあったよ、こんなこと。
文化祭の打ち上げの帰り道、確か彼女はいないって聞いて…
「みらのちゃん?」
それで、好きな人もいない?
「…安福先輩に忘れられないかわいい彼女は、いないんですか…?」
またじわじわと瞳に水分が溜まっていく、一度瞬きをしたらこぼれてしまいそうだ。
安福先輩の声を聞いたら。
「いないよ」
止まったと思った涙はまたこぼれて、震える声はもうギリギリだった。これ以上泣いたら声が出なくなる、きゅーっと喉が詰まって何も言えなくなる。
「じゃあ…っ、好きな人はいないってことですか?」
必死に涙を拭って、制服の袖はびちゃびちゃだったけど。
もう少し、もう少しだけ…
まだ安福先輩のこと諦めなくていいですか?
「好きな人はいる、かな」



