わたしは安福先輩の何ですか?

でも、そっか…
そうだよね、あれは粋先輩のやさしさで。

おんぶしてくれたのだって私を助けようとしてくれて、そこにおかしな意味なんかなかったのに噂のせいで…
変な感じになってた。

粋先輩は悪くないのに。

「ねぇ、助けたお礼してよ」

「は?」

うん、こーゆうとこだけど。こーゆうとこがあれだんだけど。

「…そーゆうの普通自分から言いません」

「みらのが言わないから言ってんじゃん」

「…。」

口だけマンの粋先輩には口では勝てない。
フフンッと勝ち誇った顔で見て来るし、でも…

「いーですけど」

助けてもらったのは事実だし。
粋先輩のおかげでちゃんと帰れたのは本当だし。

「やった~、じゃあ何奢ってもらおっかなー♬」

「あ、でも噂が…!あるんで、そこは気を付けて行きたいかと…」

今ここで喋ってるのもちょっと気になってた。校門の前だし、みんなに見られまくりだし、気まずくて。

「…粋先輩も困りますよね?」

「俺はどっちでもいいけど」

んーっと背伸びをした粋先輩は周りのことなんか見ていない、キャーキャー言ってる女子たちの声もたぶん聞いてない。

「だって噂なんだから」