わたしは安福先輩の何ですか?

……。

なんでそこはやさしいんですか。

眉をハの字にして、めんどくさそうにしながらも私のことを…
むかつくのに、全部がむかつくわけじゃないのが粋先輩で。

「ほら、早くして」

「でも…」

「じゃないと叫ぶ、学校の中心で助けを呼ぶ!」

「それは嫌ですっ」

恥ずかしい、なんて叫ばれるかもわからないし。

…だからここは粋先輩を頼るしかなくて、ほらっと差し伸べられた背中にゆっくりと手をかけた。

「…すみません」

ド、ドキドキする。

だって粋先輩の背中が…

背中に…


こんな体がくっつくことないんだもん!

変な汗がやばいんだけど、心臓の音がすごくて粋先輩まで聞こえてないかな!?


「粋先輩やっぱいいです!」

「おい、暴れんな!」

「これはいいです、普通に恥ずかしいです!!」

「みらのっ」

耐えられない…!

顔が熱くて、こんな顔どーしたらいいのかわかんないよ、だから…っ

「お姫様だっこのがよかった?」

チラッと顔だけこっちを向いた粋先輩がくすっと笑った。
だから見られちゃった、真っ赤になった顔を。

「こっちでいいです!」

「痛っ」

粋先輩の頭を掴んでグイッと前を向かせた。

絶対見られてたけど、わかってたけど。


顔が熱くてやばい…