わたしは安福先輩の何ですか?

しつこく呼んで引き留めるから、渋々振り返った。
仕方ないので粋先輩の方を…

「足、いいの?」

足…?って何が??

「怪我したとこ、もういいの?」

ケガしたとこ…?
って、なんだっけ…


あぁっ!クラスマッチの!!!


「痛ぁ…っ!!」

急激にズキィッと痛みが走った。あまりの痛みにまたしゃがみ込んじゃった。

「忘れてました…っ」

そうだった、思いっきり転んで捻挫してたんだった。それなのにここまで走ってきちゃった…

「みらのってバカなの?」

無我夢中だったから、あの場から逃げたくて必死だったから。足のことも忘れて思うがままにここまで来ちゃったの。

でも痛い、今になってすごい痛い。
思い出したらもうなかったことには出来ないぐらい痛い。

え、どうしよう?どうやって帰ろう?

まず立ち上がれる気もしな…っ

「しょうがないなぁ」

んっと粋先輩が私の前にしゃがみ込んだ、背中を向けて。
私に背中に乗れと言わんばかりにアピールを…

え、これは?

「早く乗れよ」

おんぶ!!?

「いいですいいですっ!」

それはさすがに申し訳なさ過ぎる…!

しかも粋先輩ひょろっとしてるから私のがあれな気がするし、それは…っ

「大丈夫なんでっ」

「そんな人ほっとけないでしょ」