わたしは安福先輩の何ですか?

それはなんで?

って思って顔を上げたら安福先輩がニッて笑ってた。
ずっと目を見るのが怖かったけど、その瞳には私が映ってた。

「だってみらのちゃんと約束したし」

“みらのちゃんのための打つから、ホームラン”

あ、あの約束…!

そう言われて嬉しかった、言ってもらえるだけで嬉しくて本当に叶えようとしてくれるなんて思ってなかった。
なんとなく、言ったのかなって思ってたから。

「暇だったら来てよね!」

でも安福先輩はそんな人じゃないよね。

「行きます!」

すぐに答えちゃった、気持ち溢れちゃったの。

もっと安福先輩の瞳に映りたくて。

「絶対行きます!」

「暇だったらね!みらのちゃんのクラスが勝ってたらそっち行っていいからね!」

「蒼ちゃん真面目か」

「クボちゃんが不真面目過ぎるんだよ!それ仮病なの知ってるからね!?」

あ、知ってたんだ。さすがに知ってたのか。

付き合い長いもんね、私よりわかってるよねそりゃ…

「だからみらのちゃん、足のケガ無理しないでね」

「…っ」

ドキンッと胸が騒ぎ出す、ボンッと顔が赤くなって。


それはもしかして…

私が凹んでると思ったのかな?

実際凹んでたんだけど、そうなんだけど…


どうしよう私、嬉しくて泣きそうだよ。

今、安福先輩がいてくれて嬉しい。


よどんでいた気持ちがクリアになっていくから。


じゃあっと言って安福先輩が駆けていく、先生に試合以外は安静にって怒られながら。

そんな後ろ姿を見て思ったんだ。

「粋先輩」

「ん?」

私も立ち止まってちゃダメだって、そう思ったの。

私に出来ること、したいのー…


「私、告白します」


安福先輩に伝えたい。

私の気持ちを伝えたい。


もし安福先輩がホームラン打ったら、告白しよう。


もしそれが届かなくても、私は安福先輩のことが好きだから。



好きだって言いたいの。



「そ?がんばって」