わたしは安福先輩の何ですか?

そこは先生、止めてくださいよ!
このまま傷残ったりしたらどーするんですか!

安福先輩の大事なおみ足ですよ!?

「どうしても出たいんで」

キリッと目に力を入れた安福先輩は真っ直ぐ前しか見ていなくて、その瞳の中に何が映ってるんだろうって思うくらい。

「じゃあもう一度包帯巻き直そうか、もっとしっかり固定した方がいいね」

私よりもっともっと先を見ているんだ。
言わない方がよかったかも、私なんて早々ケガして諦めた奴だしね。

そんな奴に言われてもだよね。

再び先生のテキパキとした処置であっという間にテーピングがされた。
何度も確認してこれなら大丈夫って、安福先輩が頷いて。


どうしようかな、私。

もう一度試合出る?
そんなメンタル私にはないんだけど。


下なんか向きたくないなぁ、せっかく安福先輩がいるのに。

「みらのちゃんのクラスは1回戦勝てそう?」

ちゃんと前を向きたいのに。

「私のクラスは…っ、えっと…うーん、…わからないです」

そう、だってほとんどここにいるから。試合状況全くもってわかってない。

「そっか、じゃあこのあと応援とか行くよね」

テーピングをしてもらった安福先輩は普通にてくてく歩いて私たちの前に立った。

「そう、ですね…一応応援はします」

もう試合は出なくても、せめて。
じゃないと粋先輩と一緒になってしまう。

「じゃあ暇になったら見に来てよ!」

「え?」