わたしは安福先輩の何ですか?

ぐるんぐるんに巻かれた包帯の上からでも傷のひどさがわかる。
でも安福先輩は平気な顔して立ち上がったから。

「次の試合出てもいいですか?」

ぎょっと目を大きくしちゃった。
粋先輩は平然とした顔してたけど。

「たぶんうちのクラス勝つと思うんで2回戦あるんですけど」

え、待って待って。

それは本気ですか?そのケガですよ?
すごいケガしてるんですよ、今より悪化なんてことになったら…!?

「次の試合出たいんですけっ」

「やめた方がよくないですか!?」

つい、立ち上がっちゃった。
私のケガだってちょっと動くだけで痛いのに安福先輩はもっと痛いはずで、だから遮るみたいに私が口出しちゃった。

「あ…っ、すみません!」

たぶん余計なこと言っちゃった、安福先輩と目を合わせられなかった。

「でもっ、ケガ…すごくひどいのであんまり無理ない方がいいかなぁって、…だってここで無理したら、あの…っ」

たかがだクラスマッチだもん、でもそうじゃないのはわかってる。

安福先輩がいっぱい練習してたの知ってる。

だけど痛いに決まってるもん、痛くないわけない、だから…

「そうね、あんまり無理はよくないね」

保健の先生が安福先輩の足を見てうんと頷いた。

「でもどうしても出たいって言うなら、もっとテーピング強化して…」

「そしたらいいですか?」

「いいんですか!?」