わたしは安福先輩の何ですか?

振り返った粋先輩はシュッと鋭い視線をしていた。
いつもみたいにテキトーに笑ってる粋先輩とは想像つかない顔だった。

「え…」

ワァァーーッ、と突然グラウンドに叫び声がこだました。
その声に気を取られ私も粋先輩もグラウンドの方を見た。

え、何?なんかあった?
声援とは違う声だったんだけど…

「誰か転んでるな」

目を凝らした粋先輩が冷静に見ていた。

ケガ人が出たんだ、走ってて転んじゃったのかなぁ…
まだ1試合目なのにつらいよね、私もつらいもん。
外で転んだ方がきつそうだし、あんな石ころいっぱいのグラウンドで転んだら傷えぐそう…

「あ、あれ蒼ちゃんじゃない?」

「えぇっ!?」

やば、一瞬自分のケガのこと忘れて立ち上がっちゃったからちょっと痛かった。

でもそんなことより、どれ!?どこ!?

安福先輩が転んだって…!?


てゆーか本当に安福先輩のクラスの試合だったんだ、もっとちゃんと見ておけばよかった~~~~~!