わたしは安福先輩の何ですか?

ベッドから降りて平気な顔でさっきまで保健の先生が座ってた丸イスに座った。
そらそーだ、この人どこも悪くないんだもん普通に歩けるよね。

「痛い?」

「あたりまえですよっ!」

これはまた弱み見せちゃったみたいで悔しい、絶対いろんなとこでいじられるじゃん。悔しい。

「…粋先輩のとこは試合中じゃないんですか?」

「試合中だよ」

「せめて応援しなくていいんですか?」

「ここからでも見えるよ」

「小さすぎますよね!?」

粋先輩が窓の方を見たからつられるように外を見た。
試合をしてるのはわかるけど誰が何をしてるのかまではわからない、窓が開いてるからいけー!とか走れー!とか叫んでる声が聞こえるぐらいで。

ひゅーっと風が吹けば髪が揺れて、粋先輩は横顔さえもキレイなんだ。

「相手チームは蒼ちゃんのクラスなんだよね」

つい横顔を見つめちゃってたからこっちを向いた粋先輩と目が合ってしまった。

「今なら蒼ちゃん見るチャンスかもよ?」

ほ、ほんとだ…!!

ってケガした足をかばうように片足で立って窓の方を見てみたけどちっちゃ過ぎてどれが安福先輩か全然わからなかった。

どれなんだ?どれが安福先輩か全然わからない、ここからじゃ全然…と隣を見たらくすっと粋先輩に笑われた。

ちょっと待って違うんでしょ!
あれ安福先輩のクラスじゃないんでしょ、騙された…っ!

「みらのはかわいいなぁ」