わたしは安福先輩の何ですか?

「あら、これは腫れてるわねぇ」

「……。」

「もう試合は無理ね」

「…はい」

すぐに保健室に来るハメになった。まだ1試合目だったのに。

「今日初めての怪我人ね!」

なぜかちょっと嬉しそうな保健の先生は真っ黒な長い髪を1つに束ねたメガネをかけた女の先生でたぶん30代くらい。

保健室って初めて来たかも、わりと健康優良児だからあんまり来ることないんだよね。

「氷のう持ってくるからちょっと待っててね!」

まさかこのタイミングでお世話になるなんてね。
イケると思ったんだもん、安福先輩もがんばってるから私もがんばろうって。

「あ、みらの」

シャッとカーテンが開いた。
ベッドの上で寝ていた体をゆっくりと起こしたのは…

「粋先輩!」

私に以外にもいたんだ!
え、でも今日初めての怪我人だって…っ

「俺、運動嫌いなんだよね」

「……。」

マッジでこの人は…
にこっじゃないんだよ、何堂々とサボってんの?みんなクラスマッチしてんじゃん。

保健室の窓からはグラウンドが見えて、少し遠いけどわーわーと声までも聞こえる。それを前にしてベッドの上でスマホいじってるこの人マジですごい…

「てかみらのどうしたの~?」

「ちょっと…転んだんです」

「ダサッ」

そんでもってむかつく、私は一生懸命しての負傷なのに…!

「うわ、やべー腫れ方してんじゃん」

「……。」