わたしは安福先輩の何ですか?

「みらのちゃん!めっちゃくちゃ飛んでったんだけど!?」

「安福先輩上手じゃないですか~!」

「え、本当?ありが…じゃなくてボール!どっか行ったよ!?」

「やばいです!探してきます…っ!」

スコーンッと紐から抜けて行ったボールは高く高く舞い上がって、最後は目で追えなかった。

超簡易的バッティングマシーン、簡易的過ぎた。

あわててボールが飛んで行った方に向かって走る、追えてたとこまではたぶんイケる。


先生にバレる前に見付けなきゃ…!


「みらのちゃんあったー?」

「ないですねぇ、たぶんこっちだと思うんですけど…」

「体育館の方まで飛んでいくと思わなかったよ」

「安福先輩の肩がよかったんですね!!」

「…みらのちゃん、最近クボちゃんに洗脳されてない?」

方向的には体育館側、その裏は山で草が生い茂ってる。ここに落ちたら見付けるのはかなり大変そうで、暗くなり始める空にちょっと気が滅入る。

「ないですね、ここじゃないんですかねぇ」

「ちっちゃいボールだからね、相当目を凝らさないと」

1個ぐらいなくしてもわからないんじゃないですか?って言おうと思ったけどやめた、安福先輩は絶対そんなこと言わないのわかってるから。
…こうなったのも私のせいなんだけど。

「…ごめんなさい」

それは反省する。