わたしは安福先輩の何ですか?

「クラスマッチの練習してたんだよ」

「あ、男子は野球ですよね」

「そう、昨日のクラス練全然打てなかったから…」

安福先輩とは文化祭実行委員で一緒になったのがキッカケだから、運動している姿は見たことがない。なんでも出来そうに思ってたけど。

「野球はあんまり得意じゃないから」

ちょっと意外だった。

「サッカーとかバスケはいいんだけど、野球とか卓球は苦手で…」

「生身のスポーツは得意ってことですか?」

「言い方っ!」

肩に掛けたタオルで汗を拭いた、少し険しい顔をした安福先輩はふぅっと息を吐いて。

「迷惑かけたくないから」

あ、やばい。今のはやばい。

キュンッて、それはそれは心の奥から聞こえた。

体全身で感じちゃった。

「恥ずかしいからこっそり1人でやろうと思ったのにみらのちゃんに見付かった~!」

悔しそうに頬を赤くする安福先輩にまた心の奥から音が聞こえるから。
ふふって声が漏れちゃう、勝手に頬が緩んじゃって。

「安福先輩って恥ずかしがり屋なんですね!」


がんばり屋なんですね、安福先輩は。


また好きになっちゃった。

知れば知るほど好きになる、だからやめられないよ。


だってまだ全然好きだもん、諦める気なんてないもん。