わたしは安福先輩の何ですか?

「うちら今日はクラスマッチの練習だって」

あの安福先輩だよ?
そんなのわかってたはずじゃん。あんなカッコいい人誰もほっとかないし、だから私はモブだって。

「みらのバレー得意?私はまぁ出来る方だと思うんだけど」

安福先輩からしたらただのモブにすぎないって…

「みらのっ!」

「うわっ、ともち!何!?」

「後ろから話しかけても全然反応しないから」

「え、呼んでた!?ごめんっ」

全然気付かなかった、朝のホームルーム終わってぼぉーっとしてた。ホームルームも聞いてなかったけど。

「何、まだテスト凹んでんの?」

「いやそれはもうどーでもいいよ」

もう忘れてたし、あとそれはテスト悪かったからラッキーだったみたいなとこあるし。

「じゃあ何?」

「……。」

はぁっとタメ息が出る、重くて濁ったタメ息だ。

私はモブだって思ってた。
でも彼女いないって聞いちゃったから、私は何かになれる気でいたんだ。

「…好きな人に元カノがいた」

そんなのわかってたはずなのに。

「は?それぐらい普通じゃん、私も元カレいるんだけど」

振り返ったらともちの眉間にしわが寄ってた。

「あ、みらのはいないのか」

「いないよ!いない、けど…っ」

でもそーゆうことじゃない、だって普通じゃないのそれは!まったくもって普通じゃないんだよ!

「今カノは?」

「…いない」

「じゃあいいじゃん!元カノはいたけど、今カノはいないってことなら別によくない?」

よくない…!!!

普通だなんて言葉で片付けられないんだよ、だって元カノ…かわいすぎるんだもん!

そんなのどうしたら私が勝てるの?
勝てる気しないよ…

「2号、追試プリントどうにかなった~?」