わたしは安福先輩の何ですか?

すっごく楽しかった休日はあっという間で、なんなら昨日1日はすごく長かった。
考え込んじゃう時間が永遠と終わらなくて、それなのに流れる時間はゆっくりで、学校へ来るのも億劫だった。

「おはよう、みらのちゃん」

ここまで来る足取りは重かったのに、その声だけでずしんとした頭とは裏腹に飛び起きた心臓がざわめき出すから。

「安福先輩…、おはようございます」

だって嬉しいんだもん、朝から会えちゃったとか思っちゃうんだもん。
安福先輩から話しかけられちゃったって喜んじゃうの。

「土曜日はありがとうね!楽しかった!」

「はい、私も」

楽しかったです、すごく。

映画を見ている時はずっと楽しかったです、あれを聞くまでは。

“みらのちゃんも知ってるよね?”

全然知らなかった、安福先輩に元カノがいたなんて。
いや、ずっと彼女がいるって思ってたんだけど。

でも本当は彼女はいなくて、いたのは元カノ。


そう、いたのは元カノ…!