わたしは安福先輩の何ですか?

って、プリクラの前を通り過ぎて奥へ入って行こうとしたら安福先輩が足を止めたから。

ハッとした顔で、プリ機の方を見て…


女の子を見てる?


プリ機のイメージモデルの女の子の顔を見て、少し気まずそうにしてた。
なんかその顔はちょっとあれなんだけど…


「この子ってTikTokで人気のインフルエンサーのみちゃですよね、私たちと同じ高校生の」


猫目な瞳と本名が未知だからみちゃって呼ばれてる中高生に大人気のインフルエンサー、みちゃが使ったものは速攻バズるで有名な色っぽいのにかわいい女の子…なんだけど。


なぜ?安福先輩がそんな顔をするの?

どうして気まずそうなの?

あんまり見たくないような顔でわざとらしく逸らしちゃって…


“安福先輩の彼女ってどんな人ですか?”

“かわいいよ”


やだやだ、なんで今それ思い出すかな自分!

どうして今あの言葉を…っ!?


「あ、あの安福先輩…」

だけどこのまま見て見ぬフリなんか出来なくて、気になったままなかったことにするとか出来なくて。

「もしかしてみちゃって…」

聞かずには、いられなかったの。

「あ…、みらのちゃんも知ってるよね?」

「あ、えっと…」

決まりが悪そうにした安福先輩にドクンドクン胸が鳴り始める。


知ってる?そんなにあたりまえのことなの?

私が知らなかっただけでそれは…


「元カノ」


プリ機を前にして思った、こんなデカデカとアップになってもかわいいみちゃを見てまた思っちゃった。

そんなの勝てないじゃん、私。