わたしは安福先輩の何ですか?

頬杖をついた久保田先輩が私の方を見て…

「なんでですか!?」

「え、だって俺がみらのって呼ぶならそこはフェアに俺のことも名前で呼んでもらわないと」

「意味わからないですけど!」

謎理論を持ちかけられた。

フェアってなに?
名前呼ぶのにフェアとかそうじゃないとかあるの?

だって久保田先輩を名前でだなんて…
女子たちに怒られそうじゃん!

「え、もしかして俺の名前知らなかった!?」

「し、知ってますよ!それは…!」

「とかいって知らなかったんだ、ひどいなー」

「知ってますって!久保田粋先輩…っ」

あ、なんか今のは言わされた。

私を煽るフリして言わされた…


だってその瞬間ニヤッて笑ったもん、久保田粋先輩が。


「いいよ、じゃあ俺も“みらの”って呼んであげる♬」

「…呼んでほしいなんて言ってませんけど」

「言ったじゃん、2号じゃないって」

「…っ」

言ったけど、言いましたけど!

でもそーゆう意味で言ったんじゃないんですけど…!!

とか言っても仕方ないから。
たぶん言い負かされる、また謎理論ぶつけられる。

だったらもう諦めて早くプリント終わらせないと。

「だからそこ違うよ、みらの」

なのに、言うから。

呼ぶから。


そんな耳元で…っ


でもちゃんと最後まで教えてくれる、そこはしっかし“先輩”らしくて。
結局最後まで教えてもらっちゃった。