初恋リスタート

顔を洗って部屋で化粧をして、昨日食事をした茶の間に顔を出すと、白いTシャツにジャージ姿の廉太郎くんが大の字で寝転がっている。


「廉太郎くん? どうかした?」
「おはよ。眠れた?」
「ありがと。ぐっすりだった」


起き上がった彼は、私を見てにっこり笑う。


「俺、基本的に休みの日はダラダラしてるから、これが普通。英奈はシャキシャキ動くタイプ?」

「ううん。私も休みの日はうっかり横になるタイプ」


そう言うと、彼は白い歯を見せる。


「うっかりって、便利な言葉だな。俺もこれからそう言おう」


オペの立ち会いをしている彼は、日々神経をすり減らしていて気疲れもするのだろう。

休みの日は英気を養わないと来週の仕事に臨めないのかも。私がそうだ。


「実はテインに言われて筋トレしてるんだけどさ、その残骸だよ」


なんだ、ダラダラしてたわけじゃないんだ。

それにしても残骸とは……。
彼の言い方がおかしくて、笑みがこぼれる。


「筋トレなんてすごいね」