高校の三年間、私は皆が面倒で嫌がる園芸係を引き受けて、毎朝花壇に水をやっていた。
いつからか彼もやってくるようになり、他愛のない会話を交わすようになったのだ。
「ここは……テインさんの家?」
廉太郎くんはたしか大学は都内で、自宅から通っていたはず。
「違う。俺の父方のばあちゃんが住んでた家。高三のときにばあちゃんが亡くなって、父さんが相続したんだけど、売ると言われて拒んだんだ。この家によく遊びに来てたから」
彼は古ぼけたちゃぶ台を愛しそうにさすりながら言う。
「それで、二年前に全面的にリフォームして、シェアハウスやってる」
「シェアハウス?」
「そう。それで住みやすい心地いい場所という意味で、まほろばと名づけた」
だから、まほろば荘なんだ。
「テインさん兄妹以外にも誰かいるの?」
「いや、テインと晶しかいないし、ほかに住民の募集もしてない。でも一応テインには家賃もらってるんだ。晶の分も含めて月五万」
「五万?」
いつからか彼もやってくるようになり、他愛のない会話を交わすようになったのだ。
「ここは……テインさんの家?」
廉太郎くんはたしか大学は都内で、自宅から通っていたはず。
「違う。俺の父方のばあちゃんが住んでた家。高三のときにばあちゃんが亡くなって、父さんが相続したんだけど、売ると言われて拒んだんだ。この家によく遊びに来てたから」
彼は古ぼけたちゃぶ台を愛しそうにさすりながら言う。
「それで、二年前に全面的にリフォームして、シェアハウスやってる」
「シェアハウス?」
「そう。それで住みやすい心地いい場所という意味で、まほろばと名づけた」
だから、まほろば荘なんだ。
「テインさん兄妹以外にも誰かいるの?」
「いや、テインと晶しかいないし、ほかに住民の募集もしてない。でも一応テインには家賃もらってるんだ。晶の分も含めて月五万」
「五万?」



