初恋リスタート

「晶、ウインナー恵んでくれ。補充しとくからさ」
「いいけど」


大きなテインさんの背中に隠れている晶さんの声が、予想とは違い高かった。


「あの……」
「こいつ、俺の妹の晶。訳あって――」


テインさんが紹介してくれたけれど、目が点になる。


「い、妹さん?」
「あー、そっか。ボーイッシュだけど、一応女子。いろいろあって通信制の高校生兼、漫画家のたまご」
「漫画家さん?」


驚くことばかりで声が大きくなる。

そのせいか、晶ちゃんは完全にテインさんの陰に隠れてしまった。


「たまごだよ? 背景のアシスタントなんかは、ごくたまーにやってる」
「すごい」


テインさんが説明してくれるけれど、高校生で漫画が描けるなんて素晴らしい。

漫画が大好きなのに、からきし絵心のない私は尊敬すら覚える。


「晶、褒められてるぞ」


廉太郎くんが声をかけたものの、晶ちゃんは顔を出してくれない。


「ごめん、人見知りが激しくて」