初恋リスタート

北見利久と紹介されたけれど、太めの凛々(りり)しい眉に彫りの深い顔は、少々外国人の血が入っていそうにも思える。

尋ねると、廉太郎くんがくすくす笑いだす。


「純日本人だ。筋トレが趣味でプロテインを浴びるほど飲んでるから、テイン。プロって呼んだら嫌だって言うから」


プロテインのテイン?

とんでもない答えに、目をぱちくりさせる。


「テインも嫌だけど?」


テインさんは廉太郎くんをにらむ。


「まあテインのことはどうでもいいよ。飯は?」


廉太郎くんは私が持つ買い物袋に目をやって尋ねる。


「まだ……」
「俺もまだなんだ。とにかく上がって」


廉太郎くんは、ネクタイを外しながら私を促す。

高校時代の制服もジャケットにネクタイだったけれど、あの頃とは違い大人の雰囲気が漂っている。


「お邪魔します」


お言葉に甘えて靴をそろえて上がると、テインさんはすたすたと奥のほうに行ってしまった。


「弁当買ってたっけ?」