どれほどの時間が経っただろうか。
次に目を開けた時、僕の視界には再び、あの忌々しいほどに白い天井が広がっていた。
「⋯⋯また、ここか」
左腕には再び点滴が繋がれ、鼻には酸素吸入のチューブが通されている。
せっかく正常に戻りかけていた僕の体は、真実を知ったショックで、またもや病人へと引き戻されてしまったのだ。
傍らには、力なく椅子に座り、顔を覆う父さんの姿があった。
「⋯⋯父さん」
「⋯⋯ああ、佑介。気がついたか」
父さんの声は、たった数時間で何十年も老け込んでしまったかのように掠れていた。
僕は点滴の刺さった手を見つめ、絶望に目を閉じた。
蒼の居場所さえ分からないまま、僕はまた、この白い箱の中に閉じ込められてしまった。
