夢幻に消えた君と、存在しない約束の続きを。



キーンコーン、カーンコーン――。


唐突に鳴り響いた放課後のチャイムが、僕の意識を現実に引き戻した。


教室内が弾けたような活気を取り戻す。


​「っしゃあ!バーガータイムだぁあ!」


前方の席から、幸一が弾丸のような勢いで立ち上がった。
彼は椅子を派手に鳴らし、くるりと僕の席を向く。


机をバンと叩いた音で僕は肩をビクッと揺らした。


「おい佑介、魂が半分抜けてんぞ!主役がそんな顔してたら、ダブルチーズバーガーが泣いちまうだろ!」


「荒谷、声が大きいよ。佑介は体調が悪いんだから」


「何言ってんだ島!肉を食えばどんな病気も治るって、うちのじいちゃんが言ってた!ダイナーズが俺たちを待ってる!」


「⋯⋯あぁ、ありがとう」


幸一の勢いに押されるようにして、僕は重い体を引きずりながら立ち上がった。


窓の外を見れば、西日が教室をオレンジ色に染め上げている。