先生が部屋を出た後、急激な疲労が僕を襲った。
まるで糸が切れた操り人形のように、僕は深く、暗い眠りの底へと落ちていった。
―――誰かの、小さな手に導かれる。
「祐介くん。こっちだよ」
「う、うん。ちょっと早い」
「遅いのは祐介くんだよ。ほんと運動不足なんだから」
小さな足で一方足を動かした。
小さい体というだけあって、身近なものが、全て巨大で、新鮮だ。
「あともうちょっと!頑張って!」
先に進んでいこうとする少女の小さな手を握りしめる。
ちゃんとした実感があって、心の不安がすべて消え去ったみたいだ。
「どうしたの?具合悪い?」
「⋯⋯ううん。早く行こ」
立ち止まってくれた少女の横に並び、同じ歩幅で歩いていく。
