恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

それにしても、流氷の天使って言うのかクリオネって……。

……天使……。

しばらく考えたあと、思わず僕はクリオネのキーホルダーを手に取った。


「華琵〜? そろそろ、買うの決まった?」

「あぁ」

燈に呼ばれて、僕はその場を離れる。

美緒、喜んでくれるかな……。

流氷の天使と呼ばれているクリオネを、僕は自分の天使に送ろうと心に決めた。


【E N D】