恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

え……? ど、どうしてわかったのっ……?

「遅れてるから、心配した。どうしたの?」

人混みをかき分けて、わたしに駆け寄ってきてくれる凪翔くん。


「ご、ごめんね。迷子になっちゃって……」

「迷子?」

凪翔くんは、パチパチと瞬きをする。

うっ、中学生にもなって迷子なんて、情けないって思われるかな……。