恋人は一日中、わたしを甘く溺愛したがる。

そんなわたしたちの関係性を知らない燈くんは、首を傾げた。


「あれ、知り合い? えっと、一応紹介しとくと、この外人じみた男の子は、俺の従兄弟の天川鈴(すず)。そしてこの大人しそうな女の子は、鈴の妹、天川菜珠(なず)」

「あ、深魁月です……! こんにちは」

ええと、道を教えてくれた男の子が燈くんの従兄弟で、しかもその妹が、この前会ってた子で?

こ、こんな偶然あるんだっ……!


驚いていたら、女の子──菜珠ちゃんが、鈴くんの耳に口を近づけて何かを吹き込んだ。

菜珠ちゃんの言葉を聞いたとたん、ハッとした表情になった鈴くん。