蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

ヴァルディスが最後の叫びを上げる。

「やめろォォォッ!!
 私は帝国だ!宇宙を継ぐ王だ!私が――!」

セドリクスとエリシアは、
互いの手で星の剣を握りしめ、

「「終わらせる!!」」

光が世界を照らし――
星の剣が一直線にヴァルディスの胸を貫いた。

黒い魔力が霧散し、
ヴァルディス三世の身体は
光へ崩れ落ちるように消えていった。

絶命の直前、彼は震える声で呟いた。
「……帝国が……負けた……だと……?」

光が弾け、
最後の魔力が霧散した。
――帝国の暴虐は、ついにここで終わった。

瓦礫の中で、エリシアは息をつき――
セドリクスがそっと彼女を抱きとめる。

「エリシア……よく、頑張った。」

「セドリクス……あなたがいてくれたから……ここまで来られたの。」

二人の距離がゆっくりと縮まり、
戦場の中とは思えないほど柔らかな空気が流れた。

星が輝き始める帝都の上空へ、
新しい時代の光が差し始める。