蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

セドリクスがエリシアの手をとる。

「エリシア……お前の力を、俺に預けてくれないか」
「はい……全部、セドリクスに!」

2人の魔力が完全に融合し、
蒼星の紋章が天井まで立ち昇った。

ヴァルディスが顔色を変える。
「……まさか、王家と星の巫女の“契約陣”だと!?
千年前に失われたはずだ!!」

「いいえ、千年前の想いが……今も繋がっているのです」

エリシアの声は震えていたが、
決意に満ちていた。

セドリクスが叫ぶ。
「エルフリーデ様、そしてエリシアの想い、決して踏みにじらせない!!」

二人が同時に放った蒼星衝は、
黒星宮の柱を根元から砕き、
玉座ごとヴァルディスを飲み込む。

凄まじい爆光。
轟音。
宮殿が揺れる。

瓦礫の中に立つ2人。
セドリクスは傷だらけ。
エリシアも息を切らしている。

だが、互いの手はしっかり握られたまま。

そしてーー
瓦礫の奥で、
ヴァルディスがゆらりと起き上がる。

「……まだだ。まだ終わらんぞ……!!」

完全決着には、まだ一歩足りない。

だがエリシアは、
セドリクスを見上げながら微笑んだ。
「一緒なら、きっと勝てるわ」
「ええ……必ず」

二人の魔力が完全に重なり、
聖なる《星の剣(アステリオン)》が顕現した。

千年前、
エルフリーデが守ろうとして
果たせなかった想いが、
今、継承される。