蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

一方、
エリシアの胸の奥にも、
エルフリーデの“想い”が燃え上がっていた。

自分を信じ続けてくれたセドリクスの存在。
エルフリーデが守ろうとした愛。
そして、今の自分が守りたい愛。

「私は……絶対にあきらめない!」

エリシアの瞳が星のように輝き出し、
髪がふわりと浮かび、
銀青色の光が弾ける。

『星冠の継承者(アストラリア・クレスト)』
真の覚醒。
「光よ、私に道を示して――!」

爆ぜる星光。
ヴァルディスの巨体が吹き飛ぶ勢いで弾かれる。

ヴァルディスが体勢を立て直す前に、
セドリクスが高速で間合いを詰める。
「エリシア、合わせろ!」
「えぇ!」

二人の魔力が触れ合った瞬間ーー
星と銀が混ざり合い、
巨大な魔法陣が床に展開される。

ヴァルディスが舌打ちする。
「チッ……小娘と朽ちかけの騎士が!」

だが、もう止まらない。
エリシアの星光の剣と、
セドリクスの蒼銀の刃が交互に走り、
連続斬撃となってヴァルディスに襲いかかる。

ヴァルディスですら押されるほどの猛攻だ。

「調子に乗るなぁああッ!!」
反撃の闇魔力を放つがーー
セドリクスがエリシアを抱き寄せて回避する。

「怪我は!?」

「だ、大丈夫……!」
(心臓は激しく跳ねてるけどっ!)

抱きしめられたまま、身体が触れ合い、
2人の魔力が自然と共鳴する。