セドリクスが一歩前へ出る。
「ヴァルディス三世。
ここは元は我らの王国、ルーヴェルの宮廷……。
貴様らに蹂躙され、穢され続けた千年を――今終わらせる。」
エリシアはセドリクスの隣に立つ。
蒼い瞳は揺るぎなく、
しかしその奥に燃える怒りと悲しみが見える。
「この帝都の民も、もう泣かせない。
あなたの帝国は――今日ここで終わるのよ。」
ヴァルディス三世は笑った。
嘲るように、しかし途方もなく傲慢に。
「小娘……貴様に世界が救えると思うな。
本物の王はこの私だけだ。」
皇帝が腕を広げた瞬間、
黒星宮全体に結界が張り巡らされる。
黒い稲妻が玉座の間を走り、
空気が凍る。
ヴァルディスが片腕を横に払うだけで、
重力が歪んだかのような圧が走り、
床石が砕け散る。
「ぐっ……これは……!」
セドリクスは顔を歪める。
覚醒したばかりのエリシアでは、
まだ制御しきれない。
魔法陣を展開しても、
ヴァルディスの黒炎が
飲み込むように掻き消してしまう。
セドリクスは前に躍り出て、
ヴァルディスの斬撃
──黒雷の斧撃を受け止めた。
だが剛力は桁違いだった。
「ほう。千年前の遺物にしては、なかなか楽しませる。」
次の瞬間、
セドリクスは弾き飛ばされ、
壁に叩きつけられる。
エリシアが叫ぶ。
「セドリクス!」
急いで駆け寄ろうとしたその喉元に、
ヴァルディスの黒く長い指が絡みついた。
「ヴァルディス三世。
ここは元は我らの王国、ルーヴェルの宮廷……。
貴様らに蹂躙され、穢され続けた千年を――今終わらせる。」
エリシアはセドリクスの隣に立つ。
蒼い瞳は揺るぎなく、
しかしその奥に燃える怒りと悲しみが見える。
「この帝都の民も、もう泣かせない。
あなたの帝国は――今日ここで終わるのよ。」
ヴァルディス三世は笑った。
嘲るように、しかし途方もなく傲慢に。
「小娘……貴様に世界が救えると思うな。
本物の王はこの私だけだ。」
皇帝が腕を広げた瞬間、
黒星宮全体に結界が張り巡らされる。
黒い稲妻が玉座の間を走り、
空気が凍る。
ヴァルディスが片腕を横に払うだけで、
重力が歪んだかのような圧が走り、
床石が砕け散る。
「ぐっ……これは……!」
セドリクスは顔を歪める。
覚醒したばかりのエリシアでは、
まだ制御しきれない。
魔法陣を展開しても、
ヴァルディスの黒炎が
飲み込むように掻き消してしまう。
セドリクスは前に躍り出て、
ヴァルディスの斬撃
──黒雷の斧撃を受け止めた。
だが剛力は桁違いだった。
「ほう。千年前の遺物にしては、なかなか楽しませる。」
次の瞬間、
セドリクスは弾き飛ばされ、
壁に叩きつけられる。
エリシアが叫ぶ。
「セドリクス!」
急いで駆け寄ろうとしたその喉元に、
ヴァルディスの黒く長い指が絡みついた。



