潜入を開始してすぐ、
曲がり角の先に帝国兵の松明の光が揺れた。
「チッ、巡回が早い!」
カインが短剣を構える。
だがエリシアは静かに一歩前へ。
手のひらを向けた。
次の瞬間──
星光が奔り、
光速の矢のように帝国兵を吹き飛ばす。
声を上げる間もなく、
意識を失って崩れ落ちた。
「……すご……」
ルチアが唖然と呟く。
セドリクスは横でそっと囁いた。
「無茶をするな。お前まで傷つけば……俺は──」
その声が低く、真剣で。
エリシアの胸が一瞬で熱くなる。
「……みんなを守りたいだけよ、セドリクス」
二人の距離が自然と近づき、
触れそうなほど顔が寄った──
だがカインがわざと咳をして、
二人は思わず離れる。
「……先に進むぞ。時間がない」
エルフリーデの記憶に導かれるように歩く。
廊下の奥、黒曜石の壁に手を当てると──
かすかな星の紋章が浮かび上がり、
重い機構音と共に壁が横へ滑った。
「……本当にあったのか……!」
ルチアが目を潤ませるほど感動する。
中は狭く暗い通路。
石壁には古代ルーヴェルの紋章が刻まれ、
セドリクスの指先が震えていた。
「ここは……王宮の裏庭へ繋がる抜け道だ。
エルフリーデ様が、よく俺をここに連れ出した……」
エリシアはその言葉に胸が締め付けられる。
だが同時に、
不思議と温かい感情も湧いてきた。
「……大丈夫よ、セドリクス。
あなたの過去も痛みも、すべて背負って一緒に進むわ」
セドリクスは驚いたように目を見開いたが、
すぐに柔らかな微笑を向けた。
「……ありがとう、エリシア」
曲がり角の先に帝国兵の松明の光が揺れた。
「チッ、巡回が早い!」
カインが短剣を構える。
だがエリシアは静かに一歩前へ。
手のひらを向けた。
次の瞬間──
星光が奔り、
光速の矢のように帝国兵を吹き飛ばす。
声を上げる間もなく、
意識を失って崩れ落ちた。
「……すご……」
ルチアが唖然と呟く。
セドリクスは横でそっと囁いた。
「無茶をするな。お前まで傷つけば……俺は──」
その声が低く、真剣で。
エリシアの胸が一瞬で熱くなる。
「……みんなを守りたいだけよ、セドリクス」
二人の距離が自然と近づき、
触れそうなほど顔が寄った──
だがカインがわざと咳をして、
二人は思わず離れる。
「……先に進むぞ。時間がない」
エルフリーデの記憶に導かれるように歩く。
廊下の奥、黒曜石の壁に手を当てると──
かすかな星の紋章が浮かび上がり、
重い機構音と共に壁が横へ滑った。
「……本当にあったのか……!」
ルチアが目を潤ませるほど感動する。
中は狭く暗い通路。
石壁には古代ルーヴェルの紋章が刻まれ、
セドリクスの指先が震えていた。
「ここは……王宮の裏庭へ繋がる抜け道だ。
エルフリーデ様が、よく俺をここに連れ出した……」
エリシアはその言葉に胸が締め付けられる。
だが同時に、
不思議と温かい感情も湧いてきた。
「……大丈夫よ、セドリクス。
あなたの過去も痛みも、すべて背負って一緒に進むわ」
セドリクスは驚いたように目を見開いたが、
すぐに柔らかな微笑を向けた。
「……ありがとう、エリシア」



