蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

帝都潜入のため、
ルチアが用意した“現代風”の服へ
着替えることになった一行。

「ほら、急いで着替えて!帝都の警備、めちゃくちゃ厳しいんだから!」
ルチアの声に、
皆が慌ただしく衣服を手に取る。

セドリクスは別室で着替えていた――
鍛え抜かれた腕、広い肩、
腹筋が影をつくる逞しい背中。

そんなところへ――

「セドリクス、こっちに……あっ!」

扉を開けたエリシアが、
固まった。

目の前には、
上半身裸のセドリクス。
振り向いたタイミングで、
視線がばっちり合ってしまう。

「え、エリシア……!? いや、その、これは――」

「ご、ごめんなさいっ!!」

エリシアは顔を真っ赤にして、
慌てて扉を閉めた。
耳まで熱くなり、
心臓はドクドクと跳ねる。

(な、なにあれ……思ってたよりずっと……)

扉の向こうで、
セドリクスも同じように困惑していた。

「……見られた、よな。」

だが、その表情にはどこか嬉しそうな気配もあった。

ルチアは少し離れたところで
たまたまその場面を目にする。
「へぇーあの2人ってそういう関係なのね」
とニヤニヤしていた。