蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

帝国軍本部。
夜の闇に沈む城の一角で、
“星獣狩り(アストラ・ベイン)”たちが跪いていた。

彼らは——
銀髪と青い瞳の血統を持つ、
忌まわしい“皇帝の落とし子たち”。

ルーヴェル王家の血を利用するためだけに産ませた、
捨てられた子供たち。

帝国によって“武器として”育てられた者たち。

 

皇帝の命により、
隊長が立ち上がる。

「目標はただ一つ。約束の姫・エリシアの捕縛。
必要ならば殺して構わぬ。」

「はっ。」

隊長の瞳には、冷たい青が揺れた。

その髪は銀色。

彼女もまた、知らずに王家の血を引く者——
アストラ・ベイン最強の女隊長、
ルチア・ヴァルハイト。

「星の継承院へ向かっている。必ず仕留めろ。」

「御意。」

風を裂くように、闇に消えていく影たち。

星の継承院へ向かうその速度は——
あまりにも速い。

そして皇帝は呟く。

「ヴァルクリオンの血……今度こそ終わらせてやる。」