蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

セドリクスは息を呑んだ。

「……あぁ……姫……」

たった一瞬、
その表情に“千年前の愛しき姫”を見た
痛みがよぎる。

しかし次の瞬間、
エリシアが光に耐えるように
小さく息を呑む姿を見て、
胸の奥を別の感情が締めつけた。

守りたい。抱きしめたい。
どうしようもなく、愛おしい。

エルフリーデではなく——
目の前のこの少女を。

その気持ちに気づいた瞬間、
セドリクスの瞳が震えた。

「……エリシア……」

つい名前で呼びそうになり、
慌てて言葉を飲み込む。

だが、その熱は消えなかった。