村を出発した翌朝、
エリシアたちは静かな森を抜け、
山道へと差し掛かった。
星の継承院――
古代ルーヴェル王国の王族だけが
足を踏み入れることを許された、
“星読み” と “王家の継承儀式” を司る神聖な場所。
エリシアは歩きながら、
小さな不安を胸に抱いていた。
「……もし、私が“約束の姫”じゃなかったら、どうしよう」
ぽつりと漏れた声に、
セドリクスはすぐ気づいた。
歩みを止め、振り返り、
エリシアの肩にそっと手を置く。
「姫。あなたはヴァルクリオンの血を継ぐ者だ。
たとえ“儀式”がどうであろうと……俺はあなたを信じる。」
普段の丁寧な騎士口調ではなく、
2人きりの時にだけ出る
少し荒っぽい、男らしい声音だった。
その声に胸がどきりと跳ねて、
エリシアは視線をそらしながら頷いた。
横で見ていたライオネルが
「はいはい、甘い甘い」と小声でつぶやいて
セドリクスに睨まれる、
というお決まりのやり取りがあった。
エリシアたちは静かな森を抜け、
山道へと差し掛かった。
星の継承院――
古代ルーヴェル王国の王族だけが
足を踏み入れることを許された、
“星読み” と “王家の継承儀式” を司る神聖な場所。
エリシアは歩きながら、
小さな不安を胸に抱いていた。
「……もし、私が“約束の姫”じゃなかったら、どうしよう」
ぽつりと漏れた声に、
セドリクスはすぐ気づいた。
歩みを止め、振り返り、
エリシアの肩にそっと手を置く。
「姫。あなたはヴァルクリオンの血を継ぐ者だ。
たとえ“儀式”がどうであろうと……俺はあなたを信じる。」
普段の丁寧な騎士口調ではなく、
2人きりの時にだけ出る
少し荒っぽい、男らしい声音だった。
その声に胸がどきりと跳ねて、
エリシアは視線をそらしながら頷いた。
横で見ていたライオネルが
「はいはい、甘い甘い」と小声でつぶやいて
セドリクスに睨まれる、
というお決まりのやり取りがあった。



