古代の松明に青白い火が灯され、
復活した騎士たちが控えるその中央で――
エリシアはまだ赤い頬を押さえたまま、
ぎこちなく立っていた。
手の甲に落とされた、
あの口づけの余韻が残っている。
その様子を横目に、
セドリクスは無言で拳を握りしめていた。
胸の奥が、鋭く痛む。
(……何故だ。あれは忠誠の証に過ぎぬ。なのに、こんなにも…)
そこへ、騎士団長ライオネルが一歩進み出る。
長い睫毛の影に光を宿し、
涼やかな金の瞳がセドリクスを射抜く。
「まさか、千年の眠りから最初に目覚めたのが貴殿だとはな。相変わらず、姫の“最側近”の座は譲る気がないと見える。」
「私の役目は、千年前から約束されている。姫を守り抜くことだ。」
その一言に、空気がピンと張り詰めた。
周囲の騎士たちが息を呑む。
ライオネルはゆっくりと口角を上げる。
「その座……今も昔も、誰にも渡すつもりはない、というわけか?」
「当然だ。」
「――しかし。」
ライオネルはちらりとエリシアを見る。
その視線には、
先ほどの口づけの余韻がまだありありと漂っていた。
「今の姫は、エルフリーデ様ではない。我らは約束の姫に仕える命をアルバレス様より承っている。ならば……
“誰が姫の一番の騎士となるか” は、まだ決まっていない。」
明らかな挑発である。
セドリクスの眉がぴくりと動く。
復活した騎士たちが控えるその中央で――
エリシアはまだ赤い頬を押さえたまま、
ぎこちなく立っていた。
手の甲に落とされた、
あの口づけの余韻が残っている。
その様子を横目に、
セドリクスは無言で拳を握りしめていた。
胸の奥が、鋭く痛む。
(……何故だ。あれは忠誠の証に過ぎぬ。なのに、こんなにも…)
そこへ、騎士団長ライオネルが一歩進み出る。
長い睫毛の影に光を宿し、
涼やかな金の瞳がセドリクスを射抜く。
「まさか、千年の眠りから最初に目覚めたのが貴殿だとはな。相変わらず、姫の“最側近”の座は譲る気がないと見える。」
「私の役目は、千年前から約束されている。姫を守り抜くことだ。」
その一言に、空気がピンと張り詰めた。
周囲の騎士たちが息を呑む。
ライオネルはゆっくりと口角を上げる。
「その座……今も昔も、誰にも渡すつもりはない、というわけか?」
「当然だ。」
「――しかし。」
ライオネルはちらりとエリシアを見る。
その視線には、
先ほどの口づけの余韻がまだありありと漂っていた。
「今の姫は、エルフリーデ様ではない。我らは約束の姫に仕える命をアルバレス様より承っている。ならば……
“誰が姫の一番の騎士となるか” は、まだ決まっていない。」
明らかな挑発である。
セドリクスの眉がぴくりと動く。



