蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

ヴァルクリオン王家の人間は、
銀髪・青瞳を持つ――
帝国が千年もの間、
生贄という形で徹底的に排除し続けてきた血筋。

それでも完全に絶えず、
どこかで生き延びていた。

そして今、ついに……

「“約束の姫”が現れたというのか……!」

皇帝の手が震えていた。
怒りか、恐怖か、もはや区別はつかない。

「総員に通達せよッ!!」

玉座の間の扉がビリビリと震えるほどの怒号。

「蒼銀の髪を持つ娘――エリシアという名の少女を
必ず捕らえ、殺せッ!!

それが帝国の存亡を守る唯一の道だ!!」

家臣たちは蒼白になりながら、
一斉に頭を垂れた。

「御意……!」

黒曜城から無数の黒騎士隊が発進する。
その影は、
エリシアとセドリクスに迫りつつあった――。