「けれどなぜ、滅びた国の宝物がこれほどまでに……」
セドリクスがぽつりと言う。
確かにその通りだ。
アーゼンハイト帝国に滅ぼされた時、
そういったものは
彼らに没収されているはずである。
「ここに書いてあるわ。『あの王国滅亡の時。私だけが逃げ延びた。王家の宝とともに。だが私は流浪の身。然るべき私の子孫が再びここを訪れ、国を復活させる時までここに預けることにする。アルバレス』」
「そうか。エルフリーデ様だけではない。アルバレス様もあなたを待っていたんだ。そして私も。エリシア、約束の姫。」
エリシアは王冠を胸に抱き、
ふと目を閉じる。
銀色の髪が光を反射して揺れ、
古代語の響きが室内に柔らかく広がった。
千年前の王女エルフリーデと、
今の自分が、ひとつの未来へと繋がっていく。
この避難所で、二人の新たな旅が始まる
――王国復活の第一歩を踏み出す瞬間だった。
セドリクスがぽつりと言う。
確かにその通りだ。
アーゼンハイト帝国に滅ぼされた時、
そういったものは
彼らに没収されているはずである。
「ここに書いてあるわ。『あの王国滅亡の時。私だけが逃げ延びた。王家の宝とともに。だが私は流浪の身。然るべき私の子孫が再びここを訪れ、国を復活させる時までここに預けることにする。アルバレス』」
「そうか。エルフリーデ様だけではない。アルバレス様もあなたを待っていたんだ。そして私も。エリシア、約束の姫。」
エリシアは王冠を胸に抱き、
ふと目を閉じる。
銀色の髪が光を反射して揺れ、
古代語の響きが室内に柔らかく広がった。
千年前の王女エルフリーデと、
今の自分が、ひとつの未来へと繋がっていく。
この避難所で、二人の新たな旅が始まる
――王国復活の第一歩を踏み出す瞬間だった。



