光の少女はゆっくりとエリシアへ近づき、
その胸元に触れた。
『エリシア──あなたは私の“弟の子孫”。
ルーヴェル王家の血を、この世界で唯一継ぐ者』
「……わたしが……王家……?」
その言葉は、エリシアの心に
まるで実感を持たず落ちていく。
けれど、胸の奥が痛いほど熱くなる。
『容姿が似ているのは、血が繋がっているから。
けれどあなたは私ではない……あなたは“あなた自身”。』
ほっとしたような、
でも泣きそうな声だった。
セドリクスは、その言葉に深く頭を垂れる。
(……エルフリーデ様……あなたはやはり、姫を導くために……)
光の少女はセドリクスを振り返り、
柔らかく微笑む。
『セドリクス。……これからもエリシアを守ってあげて。
彼女は千年前、私が果たせなかった未来を歩む人。』
「……はい。今度こそ、必ず」
その声には、かつて姫を守れなかった後悔と、
今目の前にいる少女に向けられた
新しい決意が静かに宿っていた。
エリシアは胸がざわつき、
理由も分からないまま目を伏せた。
(……どうして?
セドリクスがあの人を見る時……胸がぎゅっと苦しくなる……)
光は風に溶けるように薄れ、
最後に柔らかい声を残す。
『エリシア。……幸せになって。
あなたは、もうひとりじゃないから』
蒼光が散り、静寂が戻った。
エリシアは、震える手で胸に触れながら、
呟いた。
「セドリクス……わたし……どうすれば……?」
セドリクスはそっと彼女の肩に手を置く。
温かくて、力強くて、迷いを晴らすような声で。
「姫。……私が共に行きます。
この避難所であなたの出自を確かめ、そして……ルーヴェル王国の失われた遺産を探しましょう」
エリシアは、小さく頷いた。
その横顔には、恐れと、
胸の奥の知らないときめきが入り混じっていた。
その胸元に触れた。
『エリシア──あなたは私の“弟の子孫”。
ルーヴェル王家の血を、この世界で唯一継ぐ者』
「……わたしが……王家……?」
その言葉は、エリシアの心に
まるで実感を持たず落ちていく。
けれど、胸の奥が痛いほど熱くなる。
『容姿が似ているのは、血が繋がっているから。
けれどあなたは私ではない……あなたは“あなた自身”。』
ほっとしたような、
でも泣きそうな声だった。
セドリクスは、その言葉に深く頭を垂れる。
(……エルフリーデ様……あなたはやはり、姫を導くために……)
光の少女はセドリクスを振り返り、
柔らかく微笑む。
『セドリクス。……これからもエリシアを守ってあげて。
彼女は千年前、私が果たせなかった未来を歩む人。』
「……はい。今度こそ、必ず」
その声には、かつて姫を守れなかった後悔と、
今目の前にいる少女に向けられた
新しい決意が静かに宿っていた。
エリシアは胸がざわつき、
理由も分からないまま目を伏せた。
(……どうして?
セドリクスがあの人を見る時……胸がぎゅっと苦しくなる……)
光は風に溶けるように薄れ、
最後に柔らかい声を残す。
『エリシア。……幸せになって。
あなたは、もうひとりじゃないから』
蒼光が散り、静寂が戻った。
エリシアは、震える手で胸に触れながら、
呟いた。
「セドリクス……わたし……どうすれば……?」
セドリクスはそっと彼女の肩に手を置く。
温かくて、力強くて、迷いを晴らすような声で。
「姫。……私が共に行きます。
この避難所であなたの出自を確かめ、そして……ルーヴェル王国の失われた遺産を探しましょう」
エリシアは、小さく頷いた。
その横顔には、恐れと、
胸の奥の知らないときめきが入り混じっていた。



