「あなたはエルフリーデ様に似ている」
ふいに落とされた一言に、心臓が跳ねた。
「私……似てるの?」
「容姿だけではない。
あなたの声、仕草、時折見せる寂しげな眼差し……すべてが彼女を思い起こさせる」
エリシアはなぜか胸が苦しくなった。
理由は分からない。
ただ、どうしようもなく。
(私を……その“姫”と重ねて見ているの……?)
初めて覚えた“胸のざわめき”が、
心の中で小さく渦を巻く。
だがエリシアはその正体を知らない。
恋や愛を知らずに育った彼女には、
この感情が何なのか分かるはずもない。
「……ごめん。変なこと聞いたね」
無理に笑ってみせるエリシアに、
セドリクスはそっと視線を下げた。
「謝る必要はない。あなたが聞きたいことなら、私はすべて答える。——あなたを守るために生きている」
その言葉が、焚き火よりも熱く胸に触れた。
(どうしてこんなに……苦しいんだろう)
火の揺らめきの向こう、
セドリクスの瞳は姫への愛を宿して優しく輝いていた。
エリシアはその光を見つめながら、
知らぬ間に胸の奥で
なにかが芽生えていくのを感じていた。
——それが初恋の始まりだとは、
まだ気づかぬまま。
ふいに落とされた一言に、心臓が跳ねた。
「私……似てるの?」
「容姿だけではない。
あなたの声、仕草、時折見せる寂しげな眼差し……すべてが彼女を思い起こさせる」
エリシアはなぜか胸が苦しくなった。
理由は分からない。
ただ、どうしようもなく。
(私を……その“姫”と重ねて見ているの……?)
初めて覚えた“胸のざわめき”が、
心の中で小さく渦を巻く。
だがエリシアはその正体を知らない。
恋や愛を知らずに育った彼女には、
この感情が何なのか分かるはずもない。
「……ごめん。変なこと聞いたね」
無理に笑ってみせるエリシアに、
セドリクスはそっと視線を下げた。
「謝る必要はない。あなたが聞きたいことなら、私はすべて答える。——あなたを守るために生きている」
その言葉が、焚き火よりも熱く胸に触れた。
(どうしてこんなに……苦しいんだろう)
火の揺らめきの向こう、
セドリクスの瞳は姫への愛を宿して優しく輝いていた。
エリシアはその光を見つめながら、
知らぬ間に胸の奥で
なにかが芽生えていくのを感じていた。
——それが初恋の始まりだとは、
まだ気づかぬまま。



