蒼銀の王女と誓約の騎士〜生贄として連れてこられた神殿で、千年の眠りから覚めた騎士と出逢いました〜

ある日の午後、議会後の二人。

長い会議を終えたエリシアが
ため息をつくと、
控えていたセドリックが
そっと彼女の肩に羽織りを掛けた。

「今日もよく頑張ったな、エリシア。」

「あなたが隣にいてくれるからよ。
 一人だったら絶対に泣いて逃げ出してたわ。」

エリシアがいたずらっぽく笑うと、
セドリックは柔らかく手を取る。

「私はどれほど時代が変わろうと、
 お前を守るために存在している。」

「守るだけじゃイヤよ。」
彼女はくすっと微笑み、
彼の胸に額を寄せる。

「私は守られるばかりじゃなくて、あなたを幸せにしたいの。あなたの妻なんだから。」

その言葉に、
千年の時を越えて愛を得た男は、
いつだって表情が緩んでしまう。