雨の王妃 ~私を押しのけて自分が聖女だと言ったくせに、失敗したら、生贄になると聞いた途端、私が聖女だと言ってきました~

 


「どっちか聖女かもしれないのに、この扱い、ひどくないですか?」

「あんたのせいよっ。
 あんたが引けばよかったのよっ」

 揉めているところに、さっきの神官がやってきた。

「このままでは埒が明かない。
 雨を降らせてみよ。

 降らせられた方が聖女だ」

 二人、カラカラに乾いた広大な砂漠に放り出された。
「水が欲しくば、おのれらの力で降らせてみろ」


 あの、どっちも降らないんですけど……。